日英共同企画小説『海町、古書店ものがたり』が世界へ
2026年8月27日、作家・浅倉卓弥氏の長編小説『海町、古書店ものがたり』が、日本とイギリスで同時に発売されました。本作は、一般書籍部門で世界第2位の出版社であるハーパーコリンズ・パブリッシャーズのUKおよび日本オフィスによる共同企画の第2弾として制作され、英語版『every bookshop needs a cat』も同日にイギリスで刊行されています。すでに世界18カ国での刊行が決定しており、国境を越えて多くの読者に届けられる「本のグローバルプロジェクト」として注目を集めています。
この企画が誕生したきっかけは、ハーパーコリンズUKの編集者からの依頼でした。浅倉卓弥氏が手がけた日英共同企画第1弾の作品(『桜待つ、あの本屋で』の英語版)を読んだ同僚の編集者から、「猫と、忘れられた本屋が出てくるストーリーを書いてもらえないだろうか」という熱意のこもったメールが届いたことが始まりです。

イギリスで高まる日本の「ヒーリング小説」人気
近年、イギリスでは日本の小説が大きなブームとなっています。特に、八木沢里志氏の『森崎書店の日々』や石田祥氏の『猫を処方いたします。』といったベストセラーに代表される、本(本屋や図書館)や猫が登場する「ヒーリング小説」は根強い人気を誇っています。当初、企画の話を聞いた日本の編集者は、「また猫と書店の話でいいのだろうか?」と驚いたといいます。しかし、今回の作品では「書店の再建」が物語の鍵となることが明らかになり、紙の本や町の書店に対する思いが日本とイギリスで共通していることが浮き彫りになりました。この事実に作家の浅倉卓弥氏も共鳴し、猫の町として知られる尾道を舞台に、古書店が再生されていく美しくも心温まる物語が紡ぎ出されました。
英語版のタイトル「every bookshop needs a cat(すべての書店には猫が必要だ)」は、作中に出てくるある台詞がもとになっています。どのようなシーンでこの言葉が登場するのか、ぜひ物語を読んで確かめてみてください。

読者を癒やす物語、Z世代にも広がる
本作は、発売に先駆けてイギリスでゲラ読みキャンペーンが実施され、すでに多くの絶賛の声が寄せられています。読書家のSNSコミュニティGoodreadsでは、2026年8月27日時点でレビューの平均が4以上を記録しています。読者からは以下のような感想が寄せられています。
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「書店、本、そして古き良き出版業界への美しいラブレターのようだ」
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「本に、そっとハグされているような気がする」
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「とても心地よくて、読んでいる間、いつも以上にリラックスしている自分に気づいた。日常を忘れて、ただ物語を楽しみながら、自分だけの時間を過ごせる1冊」
これらの声からは、疲れた心を癒やす日本人作家によるヒーリング小説が、一つのジャンルとして確立されていることがうかがえます。
さらに、本作はZ世代やミレニアル世代が集うロンドンのブッククラブにおいて、9月の選書の一つに選ばれています。このことからも、イギリスにおいて紙の本が若い世代の間でも人気を集めていることが感じられます。
紙の本だからこその魅力:日本版の造本へのこだわり
紙の本には、電子書籍にはない独特の魅力があります。近年、日本では箔押しや小口(本の背の反対側)へのカラー印刷など、美しい造本が施された書籍が増えています。
『海町、古書店ものがたり』の日本版でも、その魅力を最大限に引き出すための工夫が凝らされています。ブックデザイナーのOKIKATA氏、印刷・製本を担当したベクトル印刷、そして社内の制作担当者が何度も協議を重ね、特別な仕掛けが実現しました。
この物語は、持ち主を失った古書店が、そこに住み着く猫たちや魅力的な本とともに再生していく姿を描いています。そのため、紙の本の魅力を最大限に伝えられるような装丁にすることが、日本の編集部の目標でした。人気イラストレーターおとないちあき氏が描いた、背表紙まで広がる尾道の風景と猫たちのカバーイラストとともに、ぜひ細部にまでこだわった装丁にもご注目ください。

物語のあらすじ
家族も友人もおらず、仕事まで失ってしまった森川天音は、ある日、会ったことのない亡き祖父から尾道の古書店を相続します。海の見える美しい町に移り住んだ天音は、どこか不思議な猫たちと、祖父を知る町の住人たちに出会います。累計130万部を突破した『四日間の奇蹟』の著者、浅倉卓弥氏が贈る最新作は、読後に泣きたくなるほどの本への愛を残す物語です。
著者紹介
浅倉卓弥(あさくら・たくや)氏は、札幌生まれの作家・翻訳家です。東京大学文学部を卒業後、2002年に『四日間の奇蹟』で第1回『このミステリーがすごい!』大賞(金賞)を受賞し、同作は映画化されミリオンセラーとなりました。その他の著作に『君の名残を』(宝島社)や、世界28カ国以上で刊行が決定している『桜待つ、あの本屋で』があります。主な訳書としては、ヘイグ氏の『ミッドナイト・ライブラリー』(ハーパーコリンズ・ジャパン)などがあります。
ハーパーコリンズ・パブリッシャーズについて
ハーパーコリンズ・パブリッシャーズは、世界15カ国で事業を展開する一般書籍部門世界第2位の出版社です。200年の歴史を持ち、120以上のブランドを世界中に展開しており、毎年約1万冊の新刊を16の言語で出版しています。ハーパーコリンズの著者には、ノーベル賞、ピュリッツァー賞、全米図書賞、ブッカー賞などの受賞者が多数います。ニューヨークに本社を置くハーパーコリンズは、ニューズ・コーポレーション(Nasdaq: NWS, NWSA; ASX: NWS, NWSLV)の子会社です。
書誌情報
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タイトル: 『海町、古書店ものがたり』
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著者: 浅倉卓弥
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定価: 1980円(税込)
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発売日: 2026年8月27日(木)
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発行: 株式会社ハーパーコリンズ・ジャパン
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判型: 四六判ソフトカバー
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ページ数: 264
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ISBN: 978-4-302-12510-4
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