ポッドキャスト「ひらけごみ!」とは?
サステナビリティという言葉が広く浸透し、ごみや資源のリサイクルについて取り扱うメディアが増加しています。しかし、その多くは真面目で堅苦しい内容になりがちです。そんな中で、身近な資源やごみの歴史、仕組み、そして未来を、楽しく、軽やかに、しかし確実に深く届けることを目的とした番組がポッドキャスト「ひらけごみ!」です。
この番組では、ごみ問題に長年向き合い、多くの企業のサステナビリティプロジェクトを牽引してきた「ごみの学校」代表の寺井正幸氏と、「マイボトル」という言葉を生み出した編集者の藤本智士氏が対談形式で語り合います。二人の知見と軽妙なトークが、リスナーにごみに対する新たな視点を提供しています。
待望の書籍化:二つの人気テーマが本に
耳で楽しむポッドキャストとして好評を博してきた「ひらけごみ!」が、ついに「読む」体験として生まれ変わりました。特に人気の高かったエピソードの中から、「鉄編」と「服編」が選ばれ、書籍化されたのです。
これらの書籍は、2025年12月21日(土)に仙台の「BOOK TURN SENDAI」で2冊同時に刊行されました。私たちは毎日当たり前のようにモノを使い、ごみを出していますが、そのモノがどこへ行き、なぜあるべきように循環しないのか、といった身近すぎて見えなくなっていた「モノの向こう側」をひらく一冊となっています。

書籍「よむ ひらけごみ!」の内容
【鉄編】リサイクル率90%超、循環の王様の物語
文明を支え続けてきた「鉄」は、驚異のリサイクル率を誇る「循環の王様」とも呼ばれています。この「鉄編」では、その循環の歴史と、その裏側にある知られざる物語が詳細に紐解かれています。普段何気なく目にしている鉄が、どのように生まれ、使われ、そして再生されているのかを知ることで、資源への意識が深まることでしょう。
【服編】江戸時代の循環から、現代ファッションの課題まで
かつて日本には、完璧とも言える布の循環システムが存在していました。しかし、現代社会において、そのシステムはなぜ失われてしまったのでしょうか。「服編」では、江戸時代の循環の知恵から現代ファッションが抱える課題までを深く掘り下げ、服の未来を一緒に考えるきっかけを提供します。私たちが着ている服が、どのような背景を持ち、どのような影響を与えているのかを考える貴重な機会となります。
本そのものが循環のメッセージ
この書籍は、単に内容がごみや循環をテーマにしているだけでなく、本そのものも循環のメッセージを体現しています。
具体的には、本文紙は新たに用意されたものではなく、印刷工場の余り紙が活用されています。また、インクには通常廃棄されてしまう余った特色インクを混ぜ合わせた「まぜまぜブラック」が使用されています。これらは仙台の印刷所との試行錯誤を重ねて実現したもので、「ごみの本」だからこそ、廃棄を前提としない本づくりにこだわった結果です。この取り組みは、持続可能な社会を目指す上での一つの具体的な実践例と言えるでしょう。
書籍情報と購入先
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書名: 『よむ ひらけごみ!』鉄編・服編
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著者: 寺井正幸、藤本智士
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デザイン: 佐藤瞳
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発行: Re:Standard Books
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発売日: 2025年12月21日(土)
書籍は以下のリンクから購入できます。
ポッドキャスト「ひらけごみ!」も好評配信中
書籍化されたテーマ以外にも、ポッドキャストでは様々なごみの世界が紹介されています。耳で聞くことで、また違った発見があるかもしれません。
ポッドキャスト「ひらけごみ!」は、以下のプラットフォームで配信されています。
その他各種プラットフォームでも配信中です。
「ごみの学校」とは
「ごみの学校」は「ごみを通してわくわくする社会をつくろう」を理念に、2021年2月に開校したオンラインコミュニティです。
運営代表の寺井正幸氏は、産業廃棄物処理業者での実務経験を持ち、50回以上の講演実績を誇ります。オンラインコミュニティには2,800名以上が参加しており、上場企業のサステナビリティ担当者、学生、環境省職員、主婦、デザイナーなど、多様なバックグラウンドを持つメンバーが、ごみ問題を「自分ごと」として考える場を共創しています。パタゴニアやビームスなど数十社との協働実績も持ち、その活動は多岐にわたります。
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代表: 寺井正幸
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設立: 2021年2月
「ごみの学校」に関する詳細は、以下のリンクからご覧いただけます。
まとめ:耳と目で、新たなごみの世界に触れる
ポッドキャストから書籍へ、多角的なアプローチでごみ問題に光を当てる「ひらけごみ!」シリーズは、私たちの日常生活に潜む資源やごみの物語を、より身近に感じさせてくれます。耳で、そして目で新たなごみの世界に触れることで、普段ご自身が使うものや捨てるものについて、少し考えてみるきっかけになるのではないでしょうか。


