第11回鮎川哲也賞受賞作家・門前典之氏の新刊短編集『モンゼニウム 門前典之作品塊』が書泉・芳林堂書店より登場

小説

門前典之氏の集大成となる短編集

門前典之氏は2001年に『建築屍材』で鮎川哲也賞を受賞し作家デビューされました。一級建築士としての深い専門知識と経験に基づいた、スケールが大きく奇想に満ちた作風で多くの読者を魅了しています。『屍の命題』や『浮遊封館』などの代表作を持つ門前氏の最新作は、25年のキャリアの中で発表された短編4作をすべて収録し、さらに書き下ろし作品を加えた完全版短編集となっています。

この『モンゼニウム 門前典之作品塊』は、門前氏の作品世界を初めて体験する方にも気軽に手に取っていただける一冊でありながら、既に熱心なファンである「モンゼニスト」の方々にとっても、研究に欠かせないマスターピースとなるとのことです。

企画誕生の背景:読者の「読みたい」に応える

書泉・芳林堂書店では、2024年12月より文学フリマ東京に出店し、これまでに飛鳥部勝則氏や篠たまき氏、二階堂黎人氏のオリジナル書籍を同人誌として出版してきました。今回の門前典之氏の新作も、この流れに連なる企画です。

芳林堂書店は過去2度にわたり、門前典之氏の品切れとなっていた著作の復刊に尽力し、再流通を実現させてきました。この交流の中で、作家の新作を読みたいという読者の強い願望や、アクセスしにくい短編を容易に手に取れる環境への期待が感じられたといいます。そこで、理想が実現するのを待つのではなく、自ら作り上げることを選択し、今回のオリジナル文庫の出版に至りました。

カバーイラストはイラストレーターの岡添健介氏が手掛け、門前作品の世界観を具現化した挑戦的な一作となっています。

先行販売と著者との交流イベント

『モンゼニウム 門前典之作品塊』は、2026年5月4日(月・祝)に東京ビッグサイト南3・4ホールで開催される「文学フリマ東京42」会場内、「ね-41・42」〈芳林堂書店高田馬場店〉スペースにて先行発売されます。

当日、このスペースでは門前典之氏本人が参加し、来場者との交流イベントが予定されています。門前氏と直接話したい方や、サインを希望される方は、文学フリマ東京42へ足を運ぶ良い機会となるでしょう。ただし、混雑時は整理券での対応となる可能性があるため、注意が必要です。

一般販売とオンライン予約について

文学フリマでの先行販売後、2026年5月5日(火・祝)からは、書泉・芳林堂書店各店舗および書泉オンラインにて販売が開始されます。

イベントや店舗での購入が難しい遠方にお住まいの方のために、2026年4月3日(金)より書泉オンラインにて予約受付が開始されています。

予約受付店舗は芳林堂書店高田馬場店、書泉グランデ、書泉ブックタワーです。予約〆切日は2026年5月4日(月)で、商品お届け予定日は2026年5月上旬頃の出荷が予定されています。

関係者コメント:作品の魅力と企画への想い

門前典之氏は、本作について「この15年間に発表した短編5作(書き下ろし新作「デッドボルト」含む)からなる作品塊です。女子小学生探偵、サブキャラ川崎警部が主役、捕り物帳、ノンスタイル、蜘蛛手の登場は1作だけに留まります。一見、何のまとまりもないように見えますが、未知なるエレメント〝モンゼニウム〟に引き寄せられた作品塊となっております。読者を欺くことに特化したモンゼニウムという塊を、ぜひ手にとっていただきたい。」とコメントされています。

カバーイラストを担当した岡添健介氏は、「門前典之先生による、“色とりどり”の5編からなる短編集『MONZENIUM』。ミステリーとしての不穏さや先の見通せない謎、そして先生の作品の特色でもある「建築との関わり」をほのかに匂わせることで、本書の魅力を描き出せていればと思っています。また私自身、装画を手がける際には、未読の方にまず「何これ? いいね」と目に留めていただき、興味を持ってもらえること。そして読後には「そういうことを描いていたんだ」と、作品をより深く味わっていただけるような装画であることも目指して描くことも多く。今回も、門前典之先生の本書を楽しんでいただいたあと、改めて装画にも目を向けていただけたら嬉しいです。」と、作品と装画への想いを語っています。

この企画を起案した芳林堂書店高田馬場店の山本氏は、「『神々の大罪』という、童話のような短編があります。門前作品のメインキャラクターである蜘蛛手は登場せず、舞台も日本ではないという、普段とは一風変わった作品ですが、門前先生の読者を驚かせて楽しませたいというサービス心が感じられる作品です。読み終わって他の門前典之短編を探したところ、なんと作家生活25年間で短編は4作のみ!この作品数なら今だったら誰にでも追いつけます。気軽に手に取れるよう、1冊にまとめました。どうぞこの文庫をお読みいただいて、モンゼニストの扉を開き、一緒に新作を待ちましょう。」と、企画への情熱と読者へのメッセージを寄せています。

商品詳細

商品画像

  • タイトル:『モンゼニウム 門前典之作品塊』

  • 著者:門前典之

  • 販売価格:1,500円(税込)

  • 判型:A6判

  • ページ数:268頁

  • 発売日:2026年5月4日(月)

作品概要:奇想の真骨頂が詰まった全五作

本作には、密室に監禁された男の監視を命じられ、自らも小屋に閉じ込められる「突き当たりの家」が収録されています。監視されているのは果たしてどちらなのか、読者に問いかけるような展開が魅力です。

また、門前氏唯一の時代小説であり、城ミステリの傑作とされる「猿坂城の怪」も収められています。一級建築士である門前氏ならではの緻密なディテールと本格ミステリへの深い愛が光る書き下ろし作品「デッドボルト(閂)」も収録されており、奇想の真骨頂が詰まった全五作の短編を網羅する完全版となっています。

書泉・芳林堂書店の復刊への取り組み

株式会社書泉は、「書泉」「芳林堂書店」の屋号で書店を展開し、「鉄道」「アイドル」「プロレス」から「数学」「占い」まで多岐にわたるジャンルの書籍や雑貨を深く扱っています。

同社は「書泉と、10冊」「芳林堂書店と、10冊」という復刊企画を通じて、過去に出版され入手困難となっていた名作を「適切な価格」で読者に届ける挑戦を続けています。これまでに第1シーズンで2万冊以上、第2シーズンで1万5千冊以上を販売し、現在は第3シーズンに突入しています。埋もれてしまった名著を再び世に送り出すという書泉の情熱が、今回の門前典之氏のオリジナル文庫出版にも繋がっていると言えるでしょう。

書泉URL:https://www.shosen.co.jp/

まとめ

門前典之氏のファンはもちろん、本格ミステリや奇想小説に興味のある方にとって、『モンゼニウム 門前典之作品塊』は必読の一冊となることでしょう。文学フリマ東京42での先行販売や著者との交流イベント、そしてオンラインでの予約販売など、様々な方法でこの特別な短編集を手に入れることができます。ぜひこの機会に、門前典之氏の濃密な作品世界に触れてみてください。

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